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ようこそ、ドクターユキオフィスへ!


社長、経営コンサルタント、発明家、数々の資格・学位取得者としてジャパン・ビジネスの波間をしなやかに駆ける臼井由妃が、時代を牽引するゲストに迫る対談コーナーです。
毎回、各界をリードする著名人を迎え、とびっきりのトークをお送りします。
連載第一回のお客さまは、編集者、ライター、バイヤー、そして出版コーディネーター、プロデューサーとして書籍にかかわるマルチな才能を惜しみなく発揮し、経営者としても内外の熱い注目を集める土井英司氏です。
書籍等のオンラインショップ、アマゾン勤務時代に考えていたことは? エリエス・ブック・コンサルティング起業のきっかけは? 時代を見据えた果てしなき夢は? そして夫であり父親である家庭人としての素顔は?
  ドクターユキならではのシャープ&ホットな質問、にゲストの意外なホンネが飛び出すスペシャル・トークをお届けします。

PROFILE
土井 英司 
EIJI DOI

1974年生まれ。秋田県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒業。大学時代はマーケティングを専攻。エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。出版マーケティングコンサルタント。「明日のビジネス書を創る会」主宰。メールマガジン「ビジネス・ブック・マラソン」編集長。株式会社セガ・エンタープライゼスを経て、編集者・ライターとして修行。日経ホーム出版社で雑誌編集を経た後、 アマゾン・ドットコムの日本語サイトAmazon.co.jp 立ち上げに参画。エディターとして、本の選定や著者インタビュー、書評執筆に携わる。その後バイヤーとしてビジネス書、語学書、コンピュータ書籍を担当。2001年、同社Company Awardを受賞。ビジネス・実用書の「陰の仕掛け人」として、『ユダヤ人大富豪の教え』(40万部突破)、『プログラムはなぜ動くのか』(17万部突破)、『もえたん』(17万部突破)をはじめ、数々のベストセラーのきっかけをつくる。現在は数多くの出版コンサルティング、プロデュースのほか、ベストセラー著書のブランディングのための顧問契約も受けている。また、著者をめざす人のための「土井英司 出版戦略セミナー」を主催。2005年4月に発刊した自著『成功読書術』(ゴマブックス刊)は、6月初旬においてベストセラー。
PROFILE
臼井 由妃
YUKI USU
I

1958年生まれ。東京都出身。東京家政学院短期大学家政学部卒業。株式会社健康プラザコーワ代表取締役。短大卒業後、さまざまな職種を経験し1991年、33歳で28才年上の夫と結婚。同年、病気を機に一線を退いた夫にかわり健康器具販売会社経営の道に。1995年に発明した男性機能補助用具「パワーリングネオ」は、2005年現在40万個を売る大ヒット商品に。1998年「健康医科学博士号」、ハワイアンカレッジより「名誉学術博士号」、2000年「経営学修士(MBA)」、2001年「理学博士号」を取得。平凡な主婦が社長に転身、5年で100億円企業に成長させる。現在、起業プランナー、経営コンサルタント、発明家、作家として活躍中。健康・美容・ダイエットの分野にも精通し、若い女性に多くのファンをもつ。全国で行われる講演は年間約100件にのぼり、官公署、地方自治体、学校法人、中小企業団体など幅広く行っている。2003年、日本テレビ系「マネーの虎」に出演。温かさと厳しさが備わったコメントにより人気を博す。「忙しい人の即効!勉強術」「Dr.ユキの楽学合格法―資格で億万長者になる」「金なしコネなし経験なし社長の超・経営術」等著書多数。


土井 HPリニューアルおめでとうございます。これを機に、ますます活躍されそうですね。

臼井 ありがとうございます。新しいHPは私のことだけでなく、ゲストを招いていろいろなご意見をうかがう場にもしたいと思い、対談コーナーを設けました。第一回のゲストには、若くて勢いがあって、皆さんの関心も高い土井さんを、ということで、お越しいただいたんです。早速ですが、土井さんと私の出会い、お互いの第一印象から始めてよろしいですか?

土井 はい。よろしくお願いします。

臼井 では、私から申し上げますね。約1年前に私の本を秘書が土井さんにお送りして、その後パーティー会場でお会いしたというのが出会いでしたよね。第一印象は、「若い!」。その次に「若いけど妙にしっかりしてるなぁ」でした。

土井 若いというのは、初めてお会いした方にはいつも言われるんですよ。

臼井 そうでしょう。

土井 もちろん仕事に関してはプロとしてのプライドを持ってやらせていただいていますが、実際問題、若いんですよね(笑)。だから、年齢と見た目だけで判断して「若いな」というふうに接してくる人っていっぱいいる。でも、臼井さんはそういう対応を全くなさらなかった。

臼井 「若い」と一口に言ってもいろいろありますが、土井さんには若さのもつ良い部分しか感じませんでしたもの。

土井 ありがとうございます。臼井さんの第一印象は、すごく懐の深い方、ちゃんと自分をひとりの大人として、プロとして見てくれた人、という感じでしょうか。初めに温かく受け入れてもらったことに、いまでも感謝の気持ちがありますね。

臼井 とんでもないです。こちらこそ、その後もいろいろお世話になって感謝しています。土井さんと知り合ってから仕事の幅も広がりました。出版業界の方と、さまざまな企画も持ち上がっています。知らなかったことも勉強できるし。土井パワーっていうのかな。

土井 いえいえ(笑)。ボクは社会的な部分や、人とのかかわり方の面でまだまだ未熟な部分がいっぱい。臼井さんに教わることがたくさんあります。

臼井 それぞれ違う立場で違う人生を歩んでいるのだから、年齢だけで人は判断できないですよね。私なんか、若い方から学ぶことばかりです。「それ、なんで?」「なにナニ? 教えて!」。毎日やってます(笑)

土井 そのような臼井さんの姿勢に、若い者が学ぶところがたくさんあると思いますね。

 

臼井 さて、お仕事の話をお聞きしてもよろしいですか? 土井さんは2004年にエリエス・ブック・コンサルティング(※以下エリエス)を起業されたわけですが、そもそものきっかけは何だったのでしょう?

土井 「起業しよう」という意識が強かったわけではなくて、どちらかというと自然に、ですね。会社にいても自分が本当に紹介したい本をおすすめできるわけではない。やりたいことを追求したら、自分でやったほうがいいかなと。アマゾンでお世話になっていたときは会社のために仕事をしていました。会社のためによくなることを、会社が潤うことを、ということばかり考えていました。

臼井 本当に貢献されましたものね。

土井 周囲の方の協力を得て、ひたすら会社のために仕事をしていたのですが、だんだんその協力してくれる人たちのことを考えるようになってきたんですね。自分の会社の利害を優先させると、彼らに迷惑をかけてしまうケースも出てきたりして。

臼井 会社のことを思えば、この部分はこの人に泣いてもらわなければならない、とか全員の意見を通すことはできない、などですね。人と人の間でミスマッチが発生することもありますしね。

土井 そうなんです。そういうことを感じ始めたときに、協力してくれる人に対してこのままではいけない、ビジネス規模は小さくなっても自分で決定権を持ち、種を育てるところから始めたいと思ったのです。それで自分が理想とする本をつくれたらいいな、つくることと売ること、両方ができたらいいなと。

臼井 そこがポイントですよね。つくることと売ることの両面ができる・・・・・・。

土井 アマゾンのときは、売ることはできてもつくることはできなかった。こういう著者もいるのに、こんなにいいネタがあるのに、などいい材料を発見しても形にする手だてがなかった。そういうのをどんどん拾っていきたいという思いを、『成功読書術』で取り上げています。

臼井 『成功読書術』では、新しいものだけが良いものだという風潮についてもご意見を述べられていますよね。

土井 はい。じつは古いものこそ新しいのです。世代ってどんどん変わっていくじゃないですか。そうすると新しい世代にとって古いもの、知らないことというのは新鮮に映るのです。

臼井 古くて本当に良いものがなくなることに対しての危機感はありますよね。

土井 その危機感に対して、本当に微力ですけど、自分が提供できる機会があれば楽しいかなって。少なくとも自分の意思に反することはしなくていい。そういうことをやっていきたいなと思ったのが起業のきっかけですね。


退職の日まで、会社に貢献することを考えて仕事をしていました臼井 起業に際し、具体的な準備期間はどれくらいでしたか?

土井 3年 くらいです。バイヤーになって感じたことなのですが、なんていうのかな、アマゾンの理想とするところは、ビジネスモデル的にいうと不動産みたいなものなんです。

臼井 不動産・・・・・・?

土井 ええ。アマゾンビルがあって、1階にアマゾン書店が入ってて、ほかは広告を掲載するということでテナント料をいただきます、みたいな。そういうモデルは自分のやりたいことと違うのかなというのがあった。でもね、会社としてはまっとうなやり方だと思うんです。商売なんだし、そのおかげで社員は食べさせてもらえるわけですし。

臼井 まあね、お給料をいただいている身としてはそうですね。

土井 ただ自分は準備しなきゃいけないな、と。もちろん、学んだことも多かったですよ。バイヤーって、小売の要でしょ。出版社さんとのコミュニケーションを密にして、小さいタイトルもちゃんと見なければならない。編集をやっているときは、極端な話、ベストセラーになるタイトルだけを見ていれば良かったのです。でもバイヤーは日々少しずつ売れていくものをすべてチェックして、最終的にロングセラーになるような商品も見なきゃいけない。

臼井 土井さんがよくおっしゃるベストセラーとロングセラーの違いですね。バイヤーさんになったこともひとつのきっかけ?

土井 バイヤーはね、希望していったんですよ。

臼井 希望したんですか? もしかして戦略?

土井氏が代表を務めるエリエス・ブック・コンサルティングのホームページ http://eliesbook.co.jp

土井 戦略です。バイヤーは見たいデータ、知りたい情報をきちんと見させてもらえるじゃないですか。ここを勉強しない手はないと。並行して人脈づくりなどの準備もしました。

臼井 悪い言い方かもしれませんが、会社のお給料をいただきながら自分の起業に向けた勉強ができたということでしょうか。ただ、得るばかりでなく、アマゾンさんにいる間、じゅうぶんに会社に貢献したからこそ、いまこうして堂々と言えるのだと思いますよ。

土井 それは言えますね。面白いもので、ボクが起業に向けての作業を徹底して行い、人脈をつくった時期って、会社の仕事自体、ものすごく円滑にすすんだんですよ。会社にいるときは、辞める最後の日まで、ひたすら会社に儲けさせることだけを考えてました。

臼井 会社にプラスの要素をいっぱい残して退職されたからこそ、「土井さん、辞めないでよー」みたいな結果になったのですね。

土井 実際にビジネスを起こすときも、自分がやりたいことに加え、会社にプラスになるモデルで仕事をしようと思っていました。いまでもそうです。

臼井 いまでもそうなの? なるほど、という感じですね。土井さんをご紹介するときにね、「もと・アマゾンの」って冠がつくじゃないですか。あれは土井さんについている冠だけれど、アマゾンさんにとっての冠でもあると思うの。会社にとっても「もとカリスマバイヤー・土井さん」の存在とその後のご活躍ぶりが心地良いのではと思いますね。

土井 ありがとうございます。そうだと嬉しいです。

 

ある人に背中を押された。『掟破りな発想、違う視点を武器にいますぐ起業しなさい』臼井 ご自身のお話をうかがいましたが、次にエリエス、会社としての将来というか目標などをお聞かせいただけますか。

土井 エリエスのミッションというのは、「良い本をつくるお手伝いをする」「良い本を普及するお手伝いをする」、この2点なんです。そのあたりを磨いていくことは当然なのですが、他にも、良い本をつくったときに、みんなに見てもらえる状態、それをつくりたいんです。

臼井 とりあえずみんなの手にとってもらえるよう、普及させるという意味・・・・・・?

土井
 ええ。いまの出版流通は本当に一所懸命やっているのですが、まだそこができてない。そこが完璧にできる状態をつくりたい。出版社さんと二人三脚で、その部分の営業プラスPRという部分をもっともっと強化していきたい。もともとの知り合いである営業さんに協力を得て、動いていただいて。それはうちの強みなので生かしたいですよね。

臼井
 それは大きいですよね、強みですよね。

土井 アマゾンのつながりの人脈というのも、皆、営業部長クラス、中堅以上の方。そういう部分に強みがあるからこそ、そのすべてを生かせるように、自分で最後まで見届け、エリエスがぜんぶお世話できる、そういう状態をつくりたいんです。

臼井 ちょっと口はばったいですけど、私、ある方にこういうことを言われたんです。「臼井さんて掟破りのことするから面白いよね」「その業界では定石の売り方をしないからウケる」

土井 そういう部分、たぶんエリエスも求められていると思うんです。じつは会社を起こす前、ある版元の社長さんに相談したんです。「出版社に入って書籍をやってみようかな」と。

臼井 起業でなくて転職を考えたんですか?

土井 ちらっと考えたんです。あるいはアマゾンでもう少し続けたほうがいいのかなって。そしたら、「すぐ起こしたほうがいいよ」と言われたんです。

臼井 ああ、その方、土井さんをよくわかっていらっしゃる。愛情ですよね。

土井 自分も掟破りというか、荒削りだと思うんですよ。この業界で何十年もやってる人にはもちろん、かなわない。でも「違う視点を持っているのだからそれを武器にいますぐ始めろ」と言ってくださったんですね。そこに価値をね・・・・・・、

臼井 見出してくれたんですね。

土井 はい。この業界の人もおそらくみんなそう思ってるんだろうなって。きっと、違うことに価値があるんだって。

臼井 そうですね。個性、オリジナリティって簡単に言いますけど、なかなか自分では気づかないもの。誰かに気づかされ背中を押されてこそ伸びていくものなんです。

土井 そう言ってくださる方がいるのだから、そこを研ぎ澄ましていくのがエリエスの使命、目標かなと思いますね。

後編に続く→


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