ドクターユキオフィストップ >> ようこそ! ドクターユキオフィスへ >>川北 英貴氏

臼井「御社の今後の展望があれば、教えていただけますか。」
川北「今、私どもが販売している書籍や教材冊子のテーマは、「銀行融資」が前面に出たものです。銀行との付き合いについてですよね。」
川北「 でも、銀行融資を受ける前に、どうやって黒字をつくっていくのかも大切だと感じています。
私どもにご相談されるのは、投資のための資金調達ではなく、赤字を埋めるための資金調達を求める方が多いんですよね。
でもこれは、対処策であって解決策ではありません。黒字を出せる体質でなければ、資金調達してもまた数カ月で資金がショートしてしまいます。これでは、ただの自転車操業の繰り返しですから。」
川北「 やっぱり、解決策はどうやって黒字を上げていくかなんです。これにギャップを感じてきたんですよ。だから、銀行融資だけではなく、事業再生を前面に出した本や冊子、テキストを早くリリースして、これをきっかけに中小企業の方にご相談いただけるような体制を早く整えたいと思っています。」
川北「 事業再生ノウハウをまとめたテキストというか、買っていただいた方に本当に役に立つものをつくっていくつもりです。内容的に自信があるものをリリースしていきます。実は、情報商材、情報起業という言葉は、あまり好きではないんですよ。現在、流通している情報商材と呼ばれるものは、レベルがさまざまですから……。なかには、本当に買った方が後悔されるようなものもありますよね。一部の粗悪品のせいで、全体的なイメージが悪くなってしまった所もありますし。」
川北「 やっぱり、買った方が後悔されるものを提供するのは、ビジネスではないと思う。買う価値のあるもので、買って役立てていただけるもの、そういったものを提供していきたいんです。たとえば、万が一ご満足いただけないのであれば、返品のシステムをつくるとか。
ここまでアフターフォローしてビジネスですよね。」
ユキ’s eye
川北社長のおっしゃることはよく分かります。たしかに情報はビジネスになりますが、質がいいものは、高額でも返金のシステムがあったりしますから。自信のある商品を、まっとうなビジネスのしくみの中で提供していかなければ、企業とは言えませんよね。
クーリングオフのシステムや、お客様との密接なやり取りなど、きちんとしたものは値段も張ることがありますが、それだけの価値があります。長続きする企業は、お客様のご満足をいただける企業です。
臼井「起業ブームという言葉は聞き飽きた感がありますが、今年は団塊の世代の方の大量退職で、起業を考えていらっしゃる方も多いと聞きます。起業される方からご相談を受けることもあると思うのですが、起業家の方達に対して、メッセージがあればぜひ伺いたいのですが。」
川北「 まず、私の立場から言うと、1冊会計の本を読んでほしいということです。薄い本でもいいですから、まず1冊読んでほしい。それで、会計や決算書の読み方について学んでいただきたいんです。」
川北「 たとえ何年もやって来ている経営者でも、決算書を読めない人がいるんですね。そうすると会社の経営は厳しくなってしまいます。だって、決算書が読めなければ、赤字の原因がわからないのですから。こういう会社があまりにも多いんですよね。経理は税理士任せなんです。
川北「 起業して1年、2年で「厳しい」とご相談にいらっしゃる方も多いですよ。だいたい、経理がわかっていないんです。まずは本を1冊読んでみる。それだけでも、知識はだいぶつきますし、経営は全然違ってくるはずなんですが、読まない方が多いんです。起業することは誰でもできることですが、数字が読めなければ続けられなくなってしまいます。」
川北「 こういった方は、決算書を税務署に申告するためのものとしか思っていないんですね。経営をどうやってよりよい方向へ進めていくのか、経営管理の資料として捉えていないんです。決算書や収支計画は、出すための書類ではなくて、自分たちのためのものであることを知っていただきたい。」
川北「 実際、このパターンで経営が厳しくなるケースが非常に多いですから。起業されるなら、まず会計を。起業が頭によぎったら、まず1冊とオススメしたいと思います。せめて、決算書についての1冊です。起業の際、もちろん営業は大切です。けれど、起業において、「営業が攻め」だとしたら、「財務は守り」なんです。両輪がなければいけないんです。」
-ユキ’s eye-
私が経営者になった頃の会計についての本は、むずかしいものが多かったのですが、最近はわかりやすい本がたくさん出版されています。かみくだいた文章で、なじみやすいものが増えていますから、比較的読みやすいはずです。
私も起業家の方に起業のプランニングをする際には、数字の大切さをお話しするようにしています。やはり経理や税理士に任せていてはいけないですよね。
臼井「それでは、最後にくだけた質問をさせてください。経営者のみなさんの一面をかいま見るという主旨ですので、気楽に答えていただきたいのですが、川北社長のマイブームは、何かありますか? 凝っていることなどがあれば。」
川北「仕事と離れたことですよね。子どもです(笑)。子どもは1人で、6月で2歳の男の子です。今の生活は、仕事か子どもの2つだけ(笑)。奥さんに悪いかな。一応、奥さんもいますが(笑)。」
川北「 マイブームが子どもって、あまり面白い答えじゃないですよね。ときどき、一緒にお風呂に入ったりとか、息子との時間を楽しんでいます。息子の将来のことを想像したり。出張もありますし、なかなか時間が取れないんです。時間通りに仕事が終わるわけでもないですから。
でも、できるだけ濃密に時間を過ごそうと思っていますよ。早く兄弟をつくってあげたいとも思っています。」
-ユキの編集後記-
とても勉強になるお話をありがとうございます。中小企業の経営者は、家族経営であっても、経営の悩みを離せない状況にあります。悩みをペラペラ話してはいけない立場でもありますし。内部にも、外部にも言えない状況で、悶々としてしまう部分があります。気楽に相談と言えば語弊がありますが、安心して自分の会社のウミというか、ぶつけられて、親身になっていただける方は必要ですよね。
ちなみに、川北社長のフルネームは川北 英貴さん。何かで聞いたことがあるのですが、字が左右対称になるお名前の方は、バランス感覚がいいそうです。株式会社フィナンシャルインスティチュートさんの「攻め」と「守り」のバランスも、仕事と家庭のバランスもすばらしいんでしょうね。
かわいい盛りの息子さんのお話になると、急にお顔がほころんで、照れていらっしゃるのが印象的でした。私は子どもがいないので、うらやましい限りです。
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