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俣野成敏氏後編
ようこそ、ドクターユキオフィスへ!


社長、経営コンサルタント、発明家、数々の資格・学位取得者としてジャパン・ビジネスの波間をしなやかに駆ける臼井由妃が、時代を牽引するゲストに迫る対談コーナーです。
毎回、各界をリードする著名人を迎え、とびっきりのトークをお送りします。
連載第三回のお客さまは俣野成敏氏。
東証一部上場の某企業に8年間勤務した後、社内起業制度でベンチャー企業をスタート。
功績が認められ、事業立ち上げから2年で独立法人化したのを機に役員に就任。
独立後1年で年商4億円の企業に育て上げ、ビジネス界の注目を一身に集める人物です。
 ドクターユキならではのシャープ&ホットな質問、にゲストの意外なホンネが飛び出すスペシャル・トークをお届けします。


一本釣りではなくて、編集者が本当にいい著者と出会うシステム、それが『ほんなる!』臼井「ブログの中に『今後、本当に起業する』っていうことを書かれてますよね?」

俣野「実はもうアクションを起こし始めてます。さっきも言いましたけど、“○○会社の××さん”ではなくて、『俣野という個人は何をやっているのか』ということが重要だと思っていますので、ビジネスオーナーとして少し変わった道を歩んでいるということをアピールしていきたい。将来的にはやっぱり自分で資本を出したい自分のリスクとリターンのもとでビジネスをやりたいですね」

臼井「それは大事なことですね。“○○会社の××さん”っていう肩書きではなく、世界で一人の“自分自身”というブランドを背負っていくということですから、経営者としてのモチベーションがあがっている証拠だし、経営者としての旬な時期に来ていると思います。ところで俣野さん、事業計画も多分できてると思うんですけど、株式会社、有限会社といろんな形態がありますが、大体何年後くらいに?」

俣野「これ言っていいのかな。実はもう会社を設立しました」

臼井「おめでとうございます!」

俣野「有限会社なんですけどね、今の形式の中ではそれが一番動きやすいかなと思いまして。うちのカミさんを役員にして。私は資本を出してるだけ。自分が置かれている立場では、それが一番やりやすいんです」

臼井「最初から背中を押してくれた奥様だから、設立に対して反対はないですよね?」

俣野「ないですね」

臼井「むしろ奥さんも良い風に巻き込んだという感じですか?」

俣野「本当にそうですね。多分お互いがお互いを刺激しあってると思いますね」

臼井「良い関係ですね。私は日本の企業の99.7%が中小企業で、そのほとんどが零細企業だと思ってるんですよ。でも、彼らのモチベーションの高さは大企業並み。その中でも一番儲かっていかなければならないのは、父ちゃん母ちゃん企業。それが日本の社会を明るくすると、私は思ってるんです。楽しく明るく、家族と一緒にがんばっていかないといけないし、良い意味で家族を巻き込んでいただきたいなと思うんですよね」

俣野「おっしゃる通りだと思います」

 

 

マイブームは出張。私生活のポリシーは“仕事に家族を巻き込む”臼井 「今、会社の中での起業っていう立場と、これから本当に起業するという立場と、ふたつの顔を持ってらっしゃる俣野さんに伺いたいのですが、会社の外のまったくの独立の起業家の方って、私の中では、起業家に向く人と向かない人という風に、分けて考えちゃうんですよ。根本的に向いてない人っていうのは居ると思うんです。その辺のお考えはどうですか?」

俣野「起業家に向く人は対価を支払う覚悟のできる人だと思います。その対価は何かというと、最初に支払うべき対価は時間だと思いますね。例えば本を読んだり、セミナーに参加したり。自分の気持ちをどこまで高いところに置いておけるか。中小企業の社長さんになると、自分の時間を自由に使えるって意識があるじゃないですか。自分がコントロールしなければいけない。強い気持ちがないと、自分のコントロールする時間を良い対価に換えられないって気がしますね」

臼井「時間価値が分かる人ってことですよね。他に向いている人ってありますか?」

俣野「向いてない人は、何かに依存している人。これはNGでしょうね。自分が好きな人ってことが大事だと思いますね。依存があると絶対に甘えが出ますから」

臼井「私が考える起業家に向いている人って、ある程度決められちゃってると思うんですよ。技術屋さんとしては一流だけど、経営者としては二流三流以下の人って結構居るんですね。人間っていうのは平等にできていて、どっちもできる人ってなかなか居ないと思うんですよね。できなくても良いんだけど、自分の欠点を分かっている人は経営者に向いていると思うんですよ」

俣野「うまい表現ですね」

臼井「そうは言っても自分に自信がなければダメなんですけどね。自己中でも良いんですけど」

俣野「最初は根拠のない自信でも良いと思うんですよ。謙虚さも必要だし、自信も必要だしと」

臼井「自惚れと自信の間の奇妙な境界線。そこにいつも居ると良いんですよね。起業家になりたい人って、聞くとね『会社で立場が危ないから』とか、居場所がないとか、出世の見込がないとかの理由でとりあえず独立したいって人が結構居るんですよ。その辺をどう思いますか?」

俣野「もうNGですね。そんな人はしがみついてでも会社に残っておくべきだと思いますよ。楽になるって考え方でやらないほうが良い。テレビなんかで紹介されてる成功例はほんの一部分だけで、歯を食いしばったり長時間労働しているなんてところは映さないですから。起業を逃げ道的に使うと大変だなと思いますね」

臼井「でもそういう人って、会社に残ってても会社にとってあまり利益を生まない人ですよね? どこ行ってもだめな人なんですよね」

俣野「そうです。会社も困るんです」

臼井「日本はまだ人を切れないですからね。ある意味、人を切れるっていうのも経営者の能力だと思う」

俣野「ただ、その人を切っても、また同じような人が出てくる可能性がありますから。8対2の法則なんてよく言いますし、その部分だけ見ても上手くないと思います。」




人生は最大のエンターティンメント! イキイキ生きる人が増える社会が理想なんです臼井「ここからは仕事とは関係ありませんが、ご趣味を教えてください」

俣野「最近はまってるのはお笑いですね。僕の場合は見る専門なんですけどね。テレビはあんまり見ない方なんですけど、あれだけは欠かさずに見てますね」

臼井「ちなみにお好きな方っていらっしゃいます?」

俣野「結構居ますよ。「笑いの金メダル」とか「エンタの神様」なんかを見て笑ってますね。変な話、経営者って寝てるときも仕事のこと考えたりしますよね?

臼井「夢にも出てくる…」

俣野「出ますよね。『あなた寝言で会議してたわよ』なんて言われたり。そんな仕事を忘れさせてくれるって、お笑いってすごいなと思いますね。ビジネスとしてもすごいなと思うんですけど。仕事という張り詰めた空間からポッと離してくれる。だから誰が出ても笑うし」

臼井「なるほどね。笑うってことは脳を活性化させるし。あとは筑波大の村上和雄先生の話によると、血圧の高い患者さんにお笑いを見せると血圧が安定するんですって」

俣野「小売をやっていますので、、普通の番組だと商売に関係あることとかチェックしちゃうんですけど、お笑い番組の時はまったく気になりませんね。経営者の視点からはずれます」

臼井「業界が違うんですけど、私もレストランとか行くと、この服の色合いはどうかとか、店員のお辞儀はどうなのかとか、いちいちそういう目で見ちゃうんですよ。MBAの勉強をしちゃったんで、○×で考えちゃうんですよね」

俣野「MBAの3文字って結構憧れがありますね」

臼井「今、経営者として積極的に行っている勉強ってありますか?」

俣野「やっぱり読書ですね。数は読んでるほうだと思いますね。ビジネス書が中心ですけど、流行モノとかも読みます。自分のビジネス以外のところの広がりを少しでも持てるように意識はしてます」

臼井「勉強って肩肘張らずに、自分の器を大きくする、という意識ですよね。最近は本を読まない人が増えてますけど、一番安い投資だと思うんですよ。すぐ回収できるし。ちなみに本を出す予定とかありますか?」

俣野「今のところありませんね。憧れはありますけど」

臼井「最後に、会社としての目標ってありますか?」

俣野「これまで、製造から小売と経験を積み重ねてきましたから、次は今までの経験に片足を残しながらも、もう片方の足では通販やインターネットを使った新しい商品の販売にトライしたいと思っています。臼井社長がやられているような、大企業が手を出しづらいけれどもニーズは確実にある、そんなジャンルはいいですね。新しい挑戦ですが、例えばゲルマニウムブレスレット。今世の中に「ゲルマニウム」という時代のキーワードがあって、商品も多いじゃないですか? ところが、ファッション性に乏しいものが多いですよね。あれだけ社会的認知が上がってくると、オシャレじゃないから要らないって感じでお客さんの目が肥えてくるんですよ。僕のネットワークの中では、ファッション性の高いゲルマニウムのブレスレットを、企画から製造まで完結できますので」

臼井「直販ですか、通販ですか?」

俣野「今は直販しかルートがありませんけど、例えば臼井先生のところで扱ってもらうとか、小売店デパートに置いてもらえるようにプレゼンテーションっていうか、そういうのはやってきたいですね」

臼井「通販なら私の方にノウハウがありますし、ご相談いただければ」

俣野「ぜひよろしくお願いします」

臼井「まあ違った路線かも知れませんが、何かお役に立てるかもしれませんので、これを機会にいろいろお話していただいて、アドバイスできることがあればさせていただきますので、逆にぶつけてください。若々しい方とお話して、今日はとても勉強になった1日でした。今日はお時間いただき、ありがとうございました」

俣野「ありがとうございました」


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