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ドクターユキオフィストップ >> ようこそ! ドクターユキオフィスへ >>水野浩志氏

臼井 「じゃあ、その頃からですか、物事が好転してきたのは?」
水野 「そうですね。そのひとつが、出版のオファーでした。」
臼井 「ご本をいただいていたんですが、その名前が『「やめたいのにヤメられない!」がスパッとやめられる10秒日記
』。サブタイトルに『タバコ・酒・ギャンブル・衝動買い・間食・夫婦喧嘩・マイナス思考etc…にサヨナラ』とあるんですが、今お話いただいた内容ズバリですよね。」
水野 「お話ししたことの流れが書かれているんです。だから、自分の成長の記録であり、成長のプロセスで私がどうやっていったかというノウハウを書いてある。自分がダメだったから、ダメな人の気持ちがわかるんですよね。だから、そういう方には伝わりやすいんじゃないかな。」
臼井 「『臼井さんは成功しているから、成功してない私の痛みなんてわからないでしょ』って、決めつけでおっしゃる方もいらっしゃるけど、そうじゃない。私だって挫折はしたから痛みはわかるし、そもそも成功している人で挫折していない人なんていない。こんな風に言う人は、自分の本当の痛みでさえ一生わからないんじゃないかしら。だからね、このご本は生きた見本と言ったら失礼ですけど…(笑)」
水野 「ダメな人にとっては勇気づけられる内容になってると思います(笑)」
臼井 「ダメじゃない人にとっては?」
水野 「そういう方には、反面教師というか、笑える話として読んでもらえるみたいです(笑)」
臼井 「で、この本を出したことで、人との出会いはまた増えるわけですよね。」
水野 「そうですね。60歳までに本を出したいと思ってたんですが、禁煙に成功してから半年でオファーが来た。これはスゴイなとびっくりすると同時に、これはヤバイぞ、と。まだその準備ができてない、特に人間関係ができてない。相変わらずセミナーはやってたんですが、本の話が来たから一時期ストップしてたから、結局5〜10人くらいの人間関係しかない。で、本は書きさえすれば出版社が売ってくれるものだと思ってたんですが、どうやらそうじゃない。」
臼井 「確かに、並べてはくれるけど…」
水野 「売ってはくれない(笑)。『水野さんもメルマガ出してるから、自分で1000冊くらいは売れるでしょ?』って決めつけられちゃった。で、これが第3のターニングポイントになるんですが、2003年の9月1日から営業活動をしなくちゃいけなくなった。引きこもりの状態から表に出たんですね。いろんな集まりや異業種交流会に顔を出しては名刺交換して、12月までの間に300〜400人くらいと名刺交換しました。」
臼井 「素晴らしいですね。」
水野 「11月に本が出て、『じゃあ出版講演とかやった方がいいよ』って話になって。50〜60人くらいの会場を抑えようと思ったら空いてなくて、120〜130人くらいの場所になっちゃった(笑)。で、そこを借りたんですけど、スカスカってわけにいかないじゃないですか。会場いっぱいにしなきゃってことでまた営業。講演会来てください、本読んでくださいってお願いして回ったんです。最終的には会場いっぱいに人を呼べたんですが、そのうちの7割くらいが実際にお会いしてお願いした人たち。」
臼井 「メルマガもいいけど、アナログとデジタルの良さをわかった上で使い分けないといけないってことですよね。じゃあ、本を出したことで、120人集めなきゃいけない、1000冊売らなくちゃいけない、って後押しされた感じですね。」
水野 「そうそう。結果的にはそれらのすべてが私を成長させてくれたんですよね。そういう意味では、自分の人生を変えてくれた一冊ですね。そもそも本を書く前に、自分の中の棚卸しをするじゃないですか。そうすると、自分は今までダメだと思ってたけど、こういうことはやってたんだなとか、自分の強みをどうやって活かしていけばいいのかとか、いろいろ考えましたよね。で、2004年のセミナーは“悪習慣”に絞ってやっていたんですが、参加者の8割くらいが悪習慣を断ち切れたみたいな形でびっくりするような結果が出ていった。そうすると、どうやってセミナーやってるの?って聞かれることが多くなってきたんですね。いや、これこれこういう形で…って話をしたら、それおもしろいから、そのネタでセミナーやってみないかって話になって。最初は冗談半分でやったんですよ、『セミナーやりたい人のためのセミナー』を。」
臼井 「なにがいけないって、失敗を恐れてなにもしないことが一番いけないんですよね。1回目のセミナーでけちょんけちょんにやられたっていう経験が転機だったんでしょうね。憑き物が落ちたって言うか。動いた結果の失敗というのは財産ですよね、ほんと。」
水野 「よく“自分探し”とかって言うじゃないですか。でも、それは沈思黙考して見つけだすことではなくて、いろいろ動いて経験して、そうやって自分を見つけていくってことなんですよね。」
臼井 「さっき“小知恵”っておっしゃいましたけど、知恵って言葉がすごく好きなんです。ひとつの知識を10通りに活かす知恵っていうのが、経営者に求められる条件なんですよね。常に新しい商品を仕入れていくんじゃなくて、ひとつの商品を売る方法を10通り考えるってこと。ある種“小知恵”ですよね。」
水野 「いや、それは偉大なる知恵ですよ。」
臼井 「この本をお書きになったことによって、水野さんの中に蓄積されていたいろんな知恵が頭角を現してきたんじゃないかしら。」
水野 「知恵って使い方ですからね。使い方をわかってきたってことなんでしょうね。」
臼井 「今度は、近々のビジネスのご計画などをお聞かせください。」
水野 「お話ししたように、『セミナーをしたい人向けのセミナー』がスタートだったんですが、今はすでにセミナーをやられているプロの方、各界で実績や成果を出されている方に向けて、セミナーという伝達方式を使っていかに自分のビジネスを活性化していくのかを焦点にしたセミナーにシフトして行っているんです。」
臼井 「1ランク上に行っている感じですね。」
水野 「そうですね、対象レベルをちょっと上げて。」
臼井 「ここ1〜2年くらいで企画されているセミナーやイベントはありますか。」
水野「『高品質セミナー作成講座』という名前を付けているんですが、そのセミナーは2006年の8月から毎月行う予定です。それとは別に、対象者のレベルを上げるに伴って、自分の中でも自分を育てる方法が見えてきたんですね。それを、起業予備軍の方とかを対象にして、自分の強みを価値に変えて、さらには売りに転換していく方法を教えるセミナーを今年中にやる予定です。」
臼井 「自分を高く売る方法ですよね。」
水野 「そうです。強みがすぐ売れるという風に考える人が多いんですが、強みは価値に変えないといけない。そしてさらに、売りに転換しないといけない。いい物を作っただけでは売れないわけですから。商売をされる方には常識的な考えだと思うんですが、起業を考えている人の中には、そういう考え方ができてない人が多いんですよね。」
臼井 「売れない物は製品であって、商品ではない。人についても、こんなおもしろい人がいるっていうだけでは単なるうわさ話であって、おもしろくて役に立って、社会貢献にもつながって、話題性があって、その人の人間性が見ただけですぐわかって、ていうところまでいくと“商品”になるんですけどね。」
水野 「そこまで作り込むために、考え方の組み立てってすごく大事だと思うんですけど、私も最初はそれができなかったから自分の売りが作れなかった。結局、社会人ってなにかと言うと、人に価値を提供できる人間ってことなんですよね。」
臼井 「人に影響を与えることができたり、社会から相手にされるというか。いくつになっても影響力のある人間でいたいですよね。」
水野「そういう意味で、自分を商品としてやっていきたいという人を相手にセミナーをやっていきたいと思っています。」
臼井 「おもしろいですね。うちも新しい会社を作って、いささかとうが立っているんですが(笑)、自分をいかに売り物にしていくかっていうのを考えているところなんです。“ブランド化”と一言で言うけど、自分を本当にブランド化できている人ってなかなかいませんからね。」
水野 「実際そうですよね。で、そういうセミナーをやると、8〜9割の方はまだ自分は商品じゃないってわかるんですよ。実は、その人たちを対象に、自分を商品にするにはこういうプロセスがあるんだよ、ということを教えていきたいんです。」
臼井 「勘違いしている人が多いですからね。」
水野 「私なんか、まさにその典型でしたから(笑)。で、そのための組み立てを、今やっているところです。」
臼井 「人を育てる、わくわくするようなお仕事ですよね。」
水野 「マイルストーンってのが、まさにその意味なんですよ。自分が育ってきた軌跡を残して、人がそれを参考にしてくれれば、って感じですね。」
臼井 「なおかつ、水野さん自身がそれに育てられているんですよね。」
水野 「そう、こんなに楽しくていい商売はないです。」
臼井 「コストの面から見てもね。うちは製造業だから、原材料を仕入れて、工賃が発生し、パッケージ化して売るとなると、やっぱり上がりは小さい。うらやましいですよね。」
水野 「いやー、でも私自身に結構コストがかかってますからね(笑)。かなりコストパフォーマンス悪いですよ。」
臼井 「回収するのは大変かも知れませんね(笑)。でも楽しいですよね、変わっていくことっていうのは。物は『変わったね』とか言ってくれないけど、人は『おかげさまでこんなに元気になりました』とか言ってくれるし。言ってくれないまでも、見た目にわかりますもんね。それはうれしいご商売ですよね。」
水野 「本当に、それが楽しみでしょうがないですね。」
臼井 「ぜひがんばってください。機会があればセミナーにも参加させてくださいね。」
臼井 「みなさんにお聞きしてるんですが、好きな言葉ってございますか?」
水野 「たくさんあるんですよね…」
臼井 「敢えてひとつ選ぶとすれば…?」
水野 「じゃあですね…悪習慣改善セミナーの時に使っている言葉を。『過去と他人は変られないが、未来と自分は変えられる』。」
臼井 「かっこいいですね!」
水野 「これは結構有名な言葉なんですが、実は私はもうひとひねりした考えを持っているんです。というのも、実は、私自身は、過去と他人も変えられると思ってるんです。自分自身の認識によって、過去の事実はいかようにも変わるということですね。私は以前はダメ人間でしたけど、今はその経験が財産になっているんです。それから、他人について。私は、結婚していたのにダメ人間生活をしてましたからね(笑)」
臼井 「よく離婚されなかったですよね。いい奥さんだわ。」
水野 「堪えてたわけじゃなくて、あきらめてたんですよね。実家には迷惑掛けてないからまあいいか、みたいな。でも、私が変わったことで、嫁さんの私への評価というのが変わって、今はすごく仲良くやってますよ。嫁も『私があなたを育てたのよ』、なんて言ったり(笑)。一方で、私から見て嫁さんも変わったんですよね。前は話も聞いてくれなかったのに、今はちゃんと耳を傾けてくれるますし。ああ、他人も変われるんだなって。」
臼井 「奥様は、水野さんの一番のファンであり、一番の批評家であり、一番辛い時代を知ってますものね。そのころ、奥様も言いたいことは山ほどあったと思うんですけど、おそらく全部は言ってないと思うんですよ。」
水野 「うーん、相当いろいろ言われましたけどね(笑)。それでも、10分の1も言ってないと思いますよ。」
臼井 「やっぱりね、いろんな方がいますけど、一足飛びに成功した方っていないんですよ。これまで対談させていただいた方々、それぞれ成功されてますけど、それぞれ雌伏の時がおありになる。で、それをがまんしてくれた、あるいは支えてくれた、奥様が偉かったっておっしゃるんですね。だから、夫婦というのが一番身近な集団で、一番身近な応援者というのはやっぱり奥様なんですよ。」
水野 「その一番近い他人である嫁さんでさえ変わった、変えることができたんだから、やっぱり他人を変えることができるんだ、と。ただ、そのためには自分がきちんと変わらないといけない。セミナーを通して他人を変えていくことが商売だから、自分を磨き続けていかないといけませんからね。」
臼井 「自分を成長させて変わっていかないとね。講師ってアウトプットが多いので、インプットを多くしないとやせ細っちゃうんですよね。」
水野 「そうですね。だから、毎回自分に負荷のかかるテーマを選んでやるようにしてますね。そうしないと成長しないし。そうやっていくことで他人も変わるから、やっぱり過去も他人も変わるじゃないか、と。」
臼井 「仕事と離れたお話なんですが、マイブームってなんですか?」
水野 「これは困っちゃうなぁ。ずーっと仕事がうまくいってなくて、ここ数年ようやくうまく行き始めている。それで仕事が楽しくてしょうがないんですよね。だから、「マイブーム=仕事」なんです。人生の経験すべてがセミナーの題材になるから、どんなことやっても財産になっちゃう。だから、セミナーがマイブームなんですね。」
臼井 「全然いいことだと思います。みなさんにマイブームをお聞きしてるんですが、どの方もそれが仕事に直結してるんですね。例えば、ある方は“出張先でおいしいものを食べること”だったり、ある方は“仕事あがりでお酒を飲みながら打ち合わせをすること”だったり、結局仕事を切り離しては考えられないと言うか、仕事を道楽化してる人しか成功できないってことなんでしょうね。」
水野 「私の死に様の夢ってのがありましてね。セミナーの会場で『本日は最後までおつきあいいただきまして、ありがとうございました…』って言ってこときれるというのが夢なんです。畳の上では死にたくない。」
臼井 「演技一筋の舞台役者って感じですよね。」
水野 「そうそう。それくらいの思いでセミナーをやってるんで、それはもう“好き”を超えた感じですよね。ここは結構揺るがずに来てるから、趣味は何ですかって聞かれることも多いんですけど、『セミナーです』って答えると、『それはお仕事じゃないですか』って言われて…(笑)」
臼井 「じゃあ、人との出会いがマイブームなんですね、きっと。」
水野 「ああ、それはありますね。今までずっと会えなかった人と会えるわけだし。」
臼井 「セミナーに参加してくれた方との出会いがあり、勉強目的で参加したセミナーでは、参加者同士での出会いがあり…。水野さんの場合は、人を育てる、人をモチベートする、人をコーチングする、人をプロデュースする…、人・人・人ですよね。だから、人と出会わないとどうしようもないんですよね。」
水野 「そうですね。」
臼井 「だからきっと、デジタルとアナログを使い分けて動かれてるんでしょうね。」
水野 「むしろアナログオンリーですよね。デジタルはあんまり…(笑)。これからはもうちょっとうまく使って行かなきゃとは思いますけど。」
臼井 「やっぱり、動いてナンボだと思うんですよ、人のつながりって。だからアナログでいいんですよ、むしろ。」
水野 「世の中と接することで自分が磨かれるっていうのは経験してわかっているんで、常に接し続けていたいっていうにはありますね。」
臼井 「最後の質問ですが、起業ブームと言われて久しいんですが、これから起業しようとしている方たちに向けて、教訓でもメッセージでもいいんですが、気づいたことがありましたら教えてください。」
水野 「そうですね…。起業を積極的に勧める気持ちっていうのはないですね。先ほども申しましたが、社会人というのは、社会に対して何かしらの価値を提供できる人だと思いますので、それができるのであれば、サラリーマンであろうと起業家であろうと関係ない。提供したい価値によって選択すればいいと思うんです。だから、まず自分はどんな価値を提供できるのかということを考える。それが本当に価値があるのかどうかを判断するのは世の中ですから、それを持って世の中へ出ていって、ぶつけて、フィードバックを受けて、本当に価値があるのかどうかの見極めを、怖がらずにやってください、と言いたいですね。」
臼井 「なるほど、いいことですね、それは。」
水野 「これは私自身がずっとやり続けていることで、それによって自分が磨かれていますしね。そういうことをぜひやってほしいですね。」
臼井 「勘違いや失敗を恐れずに、ですよね。失敗してもそれはそれは財産だし、成功への一歩にもなりますしね。思い込みもある程度は必要ですけど、思い込みと思い入れの違いはしっかりわかっておかないといけませんよね。」
水野 「それは大事なことですね。」
臼井 「思い入れを持って仕事をするというのはすごいいいことだけど、思い込みで自己中心的にやっちゃって、社会に対してなにも貢献できてないっていうのは最悪ですからね。その違いをきちんと理解している人が、成功できる人なのかなと思いますね。」
水野 「私もセミナーをやるときには、その道のプロを定期的に呼んで、フィードバックをもらっているんです。また、うちの嫁さんにも自分のセミナーを録画したものを見てもらったり、アンケートを読んでもらったりして、客観的に判断してもらっていますよ。」
臼井 「ぜひ奥様を大切になさってくださいね(笑)。ご苦労を堪えられた奥様に、いつかお会いしてみたいです。」
水野 「みなさんそうおっしゃるんですよ。『あなたより奥さんにお会いしてみたい』なんて(笑)。」
臼井 「今日は楽しいお話をお伺いできて、とても有意義でした。」
水野 「いえいえ、こちらこそありがとうございました。」
臼井 「マイルストーンさんのHP、『自身力養成講座』というタイトルが付けられていますけど、イイ言葉ですよね、『自身力』って。」
水野 「己の力を育てる、そういう意味ですね。」
臼井 「まずは自分の中にどんな売り物があるのか、その売り物が世の中の役に立つのか、それを世の中に出したときにどんなフィードバックがくるのか。私もそれを意識して、これからも影響力を持てる人間であり続けたいと思います。」
水野 「いやいや、充分ですよ。」
臼井 「とんでもございません(笑)。今回は、株式会社マイルストーン代表取締役の水野浩志社長をお迎えしました。どうもありがとうございました。」
水野 「ありがとうございました。」
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