ドクターユキオフィストップ >> ようこそ! ドクターユキオフィスへ >>中村 泰子氏

今回のゲストは株式会社ブームプランニングの代表取締役社長、中村泰子さんです。女子高生に幅広いネットワークを持つマーケティング会社を創業され、20年という中村社長。しかし、実は「起業したい」「会社をつくりたい」という思いはあまりなかったそうです。
それでも20年、お客様に支持されてきた秘訣はどこにあるのか?ドクターユキが鋭く切り込みます。
PROFILE
中村 泰子
YASUKO NAKAMURA
山口県出身。1986年、企画集団「スキャットクラブ・オブ・ジャパン」を設立、女子高生ビジネスのパイオニアとなる。88年、株式会社ブームプランニングを立ち上げ、現在全国約1万人の女子高生を中心としたマーケティングやセールスプロモーションを展開。未就学児から小・中・高生、大学生、OL、主婦にネットワークを広げ、さまざまな職種で企業の商品開発にかかわる。関係した女子高生だけでも10万人にのぼる。
女子高生の情報に詳しく、テレビ、新聞、雑誌等の取材も多い。朝日新聞日曜家庭面「ウチらのはやりモン」、日経産業新聞「プロの目・商品評価」などに寄稿。著書に『「ウチら」と「オソロ」の世代 東京・女子高生の素顔と行動』がある。
株式会社ブームプランニング
http://www.boom.co.jp/
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PROFILE
臼井 由妃
YUKI USUI
1958年生まれ。東京都出身。東京家政学院短期大学家政学部卒業。株式会社健康プラザコーワ代表取締役。短大卒業後、さまざまな職種を経験し1991年、33歳で28才年上の夫と結婚。同年、病気を機に一線を退いた夫にかわり健康器具販売会社経営の道に。1995年に発明した男性機能補助用具「パワーリングネオ」は、2005年現在40万個を売る大ヒット商品に。1998年「健康医科学博士号」、ハワイアンカレッジより「名誉学術博士号」、2000年「経営学修士(MBA)」、2001年「理学博士号」を取得。平凡な主婦が社長に転身、5年で100億円企業に成長させる。現在、起業プランナー、経営コンサルタント、発明家、作家として活躍中。健康・美容・ダイエットの分野にも精通し、若い女性に多くのファンをもつ。全国で行われる講演は年間約100件にのぼり、官公署、地方自治体、学校法人、中小企業団体など幅広く行っている。2003年、日本テレビ系「マネーの虎」に出演。温かさと厳しさが備わったコメントにより人気を博す。「忙しい人の即効!勉強術」「Dr.ユキの楽学合格法―資格で億万長者になる」「金なしコネなし経験なし社長の超・経営術」等著書多数。 |
臼井「今日はようこそおいでくださいました。ありがとうございます。業界の方なら「中村泰子さん」というお名前で、「あぁ、あの方」とうなづかれる方もいらっしゃると思います。
これまで、さまざまなメディア、日経新聞、日経産業新聞、朝日新聞や毎日新聞といった新聞、それから女性誌をはじめとして、財界誌等、幅広い雑誌に取材されるなどご活躍されています。
まずは、御社ブームプランニングの業務内容をご紹介いただけますでしょうか。」
中村「ブームプランニングということで、業務内容が社名に表れている部分もあります。ブームを作る女子高生といろんなことをはじめて22年になります。株式会社になってちょうど20周年です。」
中村「 看板は女子高生マーケティングですが、今は、下は小学生から上は40〜50代へのマーケティングも行っています。いろんな形での市場調査をやっているのですが、いわゆるweb調査などのマスを相手にするのではなく、アナログ的なマーケティングを核としております。」
中村「 常時、1万人ほどのモニターを抱えていますが、調査をする際には数よりも質を重視しています。たとえば「この商品の調査」というご依頼があれば、その依頼にぴったりあった人をリクルーティングして、調査します。より濃い形で、生の声をクライアントにお伝えするわけです。
コンビニのお仕事も長く携わっているのですが、たとえばPOSデータでいろんな形で売り上げデータが出ますよね。でも、「なぜその商品が売れたのか」「なぜ売れなかったのか」というところまでは出ません。もちろん予測は立ちますが、具体的な声は届きませんよね。消費者の生の声です。」
中村「私どもは、ここを埋めるために、裏方として検証をするわけです。あるいは、これから売ろうとする商品の予測を立てたり。棚に何を揃えるか、といったことを調査を通してお手伝いさせていただいています。」

中村「リサーチ会社はたくさんありますが、それぞれ役割が違うと思います。マスを対象としたリサーチにも意味がありますし、もっと学術的にやる会社も。でも、うちの特徴は「気持ちマーケティング」というところです。消費者の深層心理、気持ちを知ることを重視しているんですよね。」
中村「20年ほどこの仕事をしていますが、時代が変わっても変わらないところがあります。逆に、すごく変わるところもありますよね。
一つだけ言えるのは、「聞かないとわからない」ということです。
だから、私が力を入れているのは、5〜6人に話を聞くとしても、「どの5〜6人に話を聞くのか」ということなんです。グループインタビューをする際も、クライアントさんによって、何組やるかは異なります。だけど、多くやったからいいというわけでもありません。」
中村「 仕事によって制約はもちろんありますが、要望と制約にあわせて、ベストな形で善戦するということが一番重要です。
そのためには、実際にインタビューするとなると誰にお願いするかが大事なので、どんな人が登録しているのか、事前にいろんな形でアンケートをとったりレポートを書いてもらったりして、個性や特徴をできるだけ把握するようにしています。
最近の若い子たちは、メールしかやっていないと思われがちですが、そんなことはないですよ。レポートを書いてもらうと、プリクラで鍛えたラクガキですごいイラスト入りのプレゼン資料に使えるようなレポートが書ける子も多いです。一人一人のキャラクターや特徴は、書いてもらうことでよりわかるというわけです。」
中村「 グループインタビューは1回でも、その1回のために事前に5〜6回くらいはコミュニケーションをとっています。レポートもそのひとつですし、電話したり、実際に会って話をしたりもする。応募してもらって、選んだ人たちとやりとりして、相手のキャラクターをしっかりつかんだうえで、やっとインタビューするわけです。」
中村「 手間はかかりますが、手間はかけたらかけただけ、返ってくるものです。こちらの思いも伝わりますし、一生懸命に答えてくれるようになります。まずは、相手と人間関係をつくることが一番!
人間関係がないと、いい加減に答えてしまうかもしれませんし、本当に本心で言っているかどうか、保証がないですよね。だから、まずは相手とコミュニケーションをとって、お互いを知り合う。」
中村「 女子高生のモチベーションを高めるために、聴き方にも気を遣います。弊社スタッフも、基本的にみんな人が好きなので、そういう部分を大切にして、信頼しあえる人間関係をつくるようにしています。
私は、こういうスタッフに恵まれたからこそ、ここまで続けてこられたのだと思います。」
臼井「会社の設立が1988年12月ですね。それ以前にも仕事をされていたようですが。1988年くらいというと、いわゆる今の起業ブームという感じではありませんでしたよね。」
中村「そうですね。今でこそ、女子高生が注目されていたり、トレンドなんて言葉もメジャーになりましたが、当時は今とは状況が違いました。会社にしたのは88年ですが、動きだしたのは85年くらいからです。
ちょうど、フジテレビで「夕やけニャンニャン」の放映が始まって、おニャン子クラブが流行して、世の中が女子大生ブームから女子高生ブームに移行した時期でした。」
中村「 私は、山口県出身で大学から東京に出て来たのですが、東京の女子高生を見てとにかく驚いたわけです。すごいスピードでよくしゃべるし、それはそれは衝撃をうけました。
私は、子供の頃から年齢関係なく幅広く誰とでも仲良くなるタイプで小学生の頃から幼稚園から上は70代のおじいちゃんまで友達がいたこともあり大学生になっても、いろんな世代の人と友達になって会話したり、遊んだりしていたんですね。」
中村「 そのなかでも、東京の女子高生は飛び抜けておもしろかった。私はすごく興味をそそられました。言ってみれば、それが今の仕事の始まりです。
昔から若くて、元気で、かわいい子が大好きです。基本的に(笑)。
でも、私、女でよかったですよね。これが男性だったら、いつも若い女の子に囲まれて、危ない人と見られてしまうかも(笑)。」
中村「 私は、見た目よりすごく元気で、周りを見ても、自分より元気な人には滅多にお目にかかりません。だから、テンションの高い女子高生と一緒にいても全く疲れない。というかその方が楽だったりします。東京の女子高生は、田舎出身の私からするとギャップが大きくて楽しい。刺激が大きいから飽きない。」
中村「 私自身は、まったくクリエイティブな才能がないと思っていますが、おもしろい人や能力の高い人を見つけたり巡り合う才能はあるみたい。だから、いろんなユニークな子と出会う確率がすごく高いと思うんです。」
中村「 人に会うのも好きだし、仕事の始まりは、「このおもしろい子たちと、おもしろいことがしたいな」「おもしろいことになるんじゃないかな」。
だから、「起業しよう」とか「会社をつくる」とか、そういうことが目的だったわけではなく「女子高生とおもしろいことがしたい」でした。」
中村「 1度、ある人の仕事の手伝いをしたときに、女子高生の感性がビジネスになるかもと感じたんです。当時、そういう具体的な言葉で思ったわけではありませんが。」
中村「 私自身、昔から誰かに「これどう思う?」と聞かれると、自分で答えるよりも、「これなら○○ちゃんが詳しい」と自分より的確に話せる誰かを紹介するのが得意でした。
中学生のときから、置屋のお姉さんみたいっていわれてました(笑)。男子に「自分にあう女の子は誰かな?」みたいな相談をされて、ぴったりな子を紹介したりね。」
中村「 だから、本当に「ヒトカン(人に対する勘)」はあるんですよ。
それは、楽しいことが好きというのが根本にあるのだと思います。それがずっと今も続いていて、仕事の原動力になっています。」
-ユキ’s eye-
「女子高生がおもしろい」という感性が今につながっているんですね。おもしろい人と会う確率が高いというのは、中村さん自身が、外に出てポジティブに活動されているからだと思います。
起業するパターンはさまざまありますが、「これが儲かりそう」というより、「これがおもしろそう」という感じで始めてみるのは、とても大きな力になるはずです。
一時期、「儲かりそう」では、いい時はいいのですが、厳しい時がきた時に乗り越える力がわいてこない。「おもしろそう」「好きだから」だったら、どんなことがあっても乗り越えられるかもしれません。
ヒトカンはうらやましいですよね。チャンスや運は、すべて人が運んでくるものですから。いい人とは、お金があるという意味ではなく、自分にとって波長があう人だったり、ワクワクドキドキしてくれる人です。中村さんは、子供の頃から、そういうことが得意だったのはすごいですよね。
臼井「私はもう50歳なんですが、同じ目線と言っても、どうしても上から話をしてしまうところがあります。一段下げて話をしなければならないとは思いますが、どうしてもそういうところは否めません。
でも、中村さんは同じ目線で話をしているんでしょうね。」
中村「同じ目線で話をするとか、そういうことは意識したこともないです。むしろ自分がこの年になっても相変わらず高校生といる方が楽しいし好きだから、ちっとも大人らしくなれないところがありこまりもんです。」
中村「 でも、その分沢山の素敵な女子高生との出会いに恵まれてきました。それから、本当に優秀な良いスタッフにも恵まれてきました。
でも、これまでのスタッフの中には、「女子高生とのつきあいに疲れた」と辞めた人もいます。ある年齢を超えると、高校生とつきあうのが辛くなる人もいるんですね。私も気をつけてね、なんて言われますけど、今はまだ疲れたとは思わない(笑)。」
中村「 実際、私はもう女子高生のお母さんよりも年上になってきているのですが、気分は若い彼女たちとあまり変わらないかもしれません。
もちろん、すべての女子高生が好きなわけでもノリが合うわけでもないですよ(笑)。気が合う子もいれば、合わない子もいる。それは、ふつうの社会と同じですよね。気が合う子とは歳がいくつであろうとどんどん友達になります。」
中村「 私は彼女達のお母さんでもなく、学校の先生でもなく。全然関係ない大人。高校生にとって、何の関係もない大人とふれあう機会があるということは、悪いことではないようです。年の離れた友達がいるということは、お互いに新鮮で良いことですよね。」
臼井「ここ数年、起業ブームが続いています。「独立したい」「会社をつくりたい」「社長になりたい」というご相談も受けるのではないのではないかと思うのですが、そういう方に対して、何か思いがあれば伝えていただけませんか。」
中村「私自身が、ただ単に「楽しいことがしたい」という気持ちだけで始めてしまったので、そんなに偉そうなことは言えないのですが20年以上続けてきたので、先輩として少しだけ。」
中村「 独立するのに何が良いかというと、やりたいことがはっきりしていることです。私の場合は「若い女の子たちといつも接する仕事がしたい」ということで、今もこの気持ちは変わっていません。」
中村「「 やりたいことや目指すことがどこまではっきりしているか」、そしてそれが「ビジネスとして成り立つのか」だと思うのです。どんなに思いが強くても、ビジネスとして成り立たなければどうしようもありません。
「これが好きだから会社をつくります」と言っても、「どこで売るの?」「どういう人たちに売れるの?」「どうやって売るの?」ということがはっきりつかめてないと、厳しいと思います。」
中村「 そういう意味では、進みたい思いがあったときに、「周りにどれだけ相談ができる人がいるのか」も大切ですよね。やっぱり、一人では何もできませんから。支えてくれる人や、スタッフ、仲間や相談相手ですね。
あとは、体力ではないでしょうか(笑)。」
中村「 それから、成功した人にいろんな話を聞くことで勉強になることはありますよね。成功した方は、お金や時間を費やしたものがあって、そのお話を聞けば、いいことも、大変な苦労も知ることができます。人の経験を自分のものにして、自戒しつつ道のりを短縮していくというか。」
中村「 私は、頼れるものは何でも頼ります。教えていただけることは、何でも教えていただく精神で図々しいのですが、私が代わりにできることがないときでも、ただひとつ、元気になってもらうことだけには自信があります。」
中村「 成功した人の話を聞けること、いろんな人に会えること、年上の方だけでなく、高校生や年下の人の話でも、それを聞くことは自分のためになることが多いです。たとえ相手が小学生でも、「いいこと言うなぁ」「立派だなぁ」と感激することはいろいろありますね。」
-ユキ’s eye-
忘れられがちですが、体力は大切ですよね。お金がどれだけあるとか、どれだけのプランがあるとか言っても、「起業すると休みが自由になる」と思っている人は多い。
けれど、その時点でアウトですよね。経営者は、休みがあるような、ないような。いつでも休めるような、そうではないような。心の中では24時間仕事だったりします。
また、中村さんの成功のポイントは、やっぱり「やりたいことがブレていない」ことだと実感しました。基本に「人が好き」という姿勢があるからでしょう。だから、どんどん人の輪をはじめとして、いろんなものが生まれてくるのだと思います。好奇心も旺盛ですし。
それに何より、教えを請う姿勢。変に知ったかぶったり、経験があるふりするより、人に教えを請う姿勢は大切です。
臼井「いろんな人との出会いがあったり、人に恵まれていたり、「人に頼る」というところがすばらしい才能だと思います。これまで、経営者になって、この人との出会いが強烈だったとか、そういう出会いはありますか?」
中村「起業することにおいても、仕事においても、節目、節目に必ず人との出会いがありました。
独立する前に、自分では気づかなかったのですが「営業力がある」と言われ、頼まれてはいろんなものを売りまくった経験があります。正直、その時も今も営業力があるとは思わないのですが、やればできるという自分の力になったと思います。」
中村「 「自分は何が得意か」ということを知っていること、「これがあればやっていける」があるといいですよね。でも、不安になることはあるでしょう。そのときにすぐに相談できたり、「大丈夫だよ」と言ってくれたりアドバイスをくれる人=メンターの存在は絶対に必要です。」
中村「 私の場合一番の出会いはやはり女子高生ですね。
スーパー女子高生から始めたことで、その後あらゆる人との出会いの連鎖が生まれました。
まず、「女子高生が会社をつくる」という風にメディアに取り上げられ注目されました。ちょうどバブルが全盛の頃でもあったので、タイミング的に恵まれましたSCAT CLUBメンバーの女子高生たちはかわいい子揃いで、偏差値の高い有名高校が多く、勉強も遊びも大好き、おしゃべりでいろんな意見やアイデアを出すのが好きというスーパー女子高生だったので取材も殺到しました。」
中村「 ここから連鎖1は、マスコミの方との出会いがあり、メディアの動き、こうすれば、こう動くんだな、というのが何となくわかったわけです。取材してもらった方たちとどんどんお友達になり、
いろいろ教えてもらい、自分や自分の会社が何を求められているのかもわかりました。」
中村「 連鎖2は、クライアントの担当者との出会いです。
今でこそ、消費者の声を聞くのは当たり前ですが、当時はマーケティング部もさほど充実していない時代でした。それでも、1社に1人くらいの「好奇心が旺盛で変わっているけど仕事ができる人」がいらして、そういう方たちが、メディアにとりあげられた私たちに声をかけてくださいました。
うちの会社のように小さな、その頃はまだ得体の知れない会社と取引するには、大企業では社内稟議を通すのも大変だったと思うのですが、できる方々のお陰で契約は順調に決まりました。」
中村「 できる方々と、結果的に良いお仕事をさせていただいたので、その結果私たちの評価、評判も上がりました。その都度、いろいろな担当者の方々との出会いがあり、共に取り組み教えも請う。そしてまたご紹介していただいたり・・と、今もその流れは変わりません。」
中村「 仕事の現場では、会社と会社で仕事をしているというより、その担当の方がはっきりした考えを持っていらっしゃると、周りのスタッフもがんばろうと思いますよね。私たちもモチベーションが違ってきます。結局、人に尽きると思うんです。」
中村「 連鎖3は、共に働くスタッフとの出会いです。
これまで弊社は1業種1社契約に徹し、様々な仕事に関わることができラッキーでした。食品、化粧品、ケータイ関連、プリクラやゲームもあれば、音楽、映画、テレビ番組、雑誌その他。
おもしろいことに、新しいスタッフが入社すると、そのスタッフが得意な仕事が舞い込んできます。たとえばコンビニ・オタクのスタッフが入社すると、流れるようにコンビニのお仕事をいただいたり。
新しいスタッフとか、新しい協力者とか、新しい「人」は、新しい風を呼んでくれます。
だから、私は「来る者は拒まず、去る者は追わず」です。」
-ユキ’s eye-
自分のステージが変わるときに、キーマンが表れてアドバイスしてくれるのは運だと思います。
心のよりどころは一人の人ではありませんよね。
話を聞いているだけで、ワクワクしてきますね。
新しい人が新しい風を吹かせてくれる。いい意味で、波風を立ててもらいながら、会社が成長するのは理想的です。
「来る者は拒まず、去る者は追わず」は私もそうです。「来る者は拒まず」だと、たしかに自分にとってマイナスな出会いもありますが、それも含めて、出会ってみないとわからないところもありますよね。
逆に、どんなに評判が悪くても、自分にとってはすごくよいモノだったり、よい人だったりすることもあります。
臼井「会社を20年続けるのは大変なことですよね。1年続けるだけでも大変です。3年、5年、7年と、本当に苦労が多い。女子高生マーケティングを中心にして、20年続けられてきたわけですが、今後は何か新しい展開を考えていたりされますか?
たとえば、何かプロモーションを仕掛けるとか。」
中村「会社を続けるのは、たしかに気苦労も多いですよ。毎年、12月が終わるとホッとしますよね(笑)。除夜の鐘を聞くと、「あー、今年も無事乗り切った」みたいな(笑)。」
中村「 今後の展開については、やっぱり若い子たちとはずっと付き合っていきたいと思います。たとえば最近では特にケータイ。
ケータイは女子高生たちのコミュニケーション・ツールとしてなくてはならないもので目が離せません。」
中村「 また、もともと健康オタクなので、健康や食に関することを、ライフワーク的にやりたいです。個人的には周りの人があきれるくらい不摂生をしているのですが、全然倒れることなく元気です(笑)。
逆に、規則正しく生活してしまうと、倒れるかもしれない(笑)。不規則が、自分の規則になっているのかもしれませんね。
そんなわけでメンタルなものも含めて考えたいですね。時代としてメンタル・ヘルスケアが求められていると思います。私自身、ストレスに弱いところがあるので、心身ともに元気になれる、健康関連の仕事に興味がありいくつか携わっています。」
臼井「先ほど、不規則な生活をされていると伺いましたが、プライベートなことを聞いてもよろしいでしょうか。睡眠時間もバラバラですか?」
中村「寝る時間はバラバラですね。めちゃくちゃと言ってもいいと思いますが睡眠に関しては全くストレスがありません。もともとどこでもよく眠れる分、寝なくても平気、どうせどれだけ寝ても3秒で朝なんですよ(笑)。
「おやすみ」と寝たら、1、2、3と数えるくらい本当にあっという間に朝です。熟睡しているせいか、1分寝るのも、3時間寝るのも、6時間寝るのも同じ感じです。」
中村「 時差ボケにもならないので、そういう体質なんでしょう。
海外に行って、現地に朝着いたら朝だし、夜着いたら眠くなくてもすぐ眠れます。」
中村「 よく「昨日は1時間しか寝てないから眠い」なんて会話がありますけれど、私は寝ていないことをすぐ忘れちゃうので眠くならないんですよね。
眠りに関しては、特技かもしれません。2時に寝て5時に起きるのも平気だし、4時起きして寝るのは翌朝4時とか。だから、4時から6時くらいは、起きる時間でもあり、寝る時間でもあるという感じです。」
中村「 それでも体は本当に丈夫です。
寝ない分ものすごく食べますし、お酒は少し控えなきゃなとは思いますが(笑)ほとんど毎日飲んでます。」
中村「 でも、仕事で飲むのはあまりありません。ほとんどがプライベートです。女子高生で仲良かった子が20歳過ぎると一緒に飲んだり大学生や社会人になった子たちともよくご飯食べたりお酒飲んだりしてます。女性だけの会社なので、女性と仕事をすることが多くて、仲良くなって、女だけで飲むことは多いですね。
あとは夜が強いのでメディアのお友達が多い。みんな忙しいから仕事を理由にすると、会えますよね(笑)。女性同士だと、食事をしていても、話題が広いというか、仕事の話をしたり、さっと切り替えて恋愛の話しとか違う話題になったり。女性でも男性でも、仕事で知り合った方と食事に行くというのは、一つの目安ですね。自分の中で本当に信頼できる良い関係になったという意識です(笑)。」
-ユキ’s eye-
睡眠時間が少なくても眠くならないというのは、集中力があるんでしょうね。私もどちらかと言うと、あまり寝なくても平気なタイプです。
中村さんは、大人の女性で知的なのに、子供っぽい無邪気な面もお持ちですね。このあたりが、とても魅力的です。かわいらしい女性です。
仕事で知り合った方々と友達になれるのはすてきですね。いい意味での公私混同は必要だと思います。社長業は公私混同が必要ですよね。
中村さんの仕事は、ある意味、人を育てる仕事だと思います。教育という意味ではなくて、人のよいところを引き出すという意味でも。
臼井「中村さんのビジネスや生き方でもよいのですが、影響を受けた本はありますか?」
中村「最近読んでいるのは『源氏物語』です。親しい社長から瀬戸内寂聴さんの講演チケットをいただいて、物見遊山で聴きに行ったのがきっかけで、読み出しました。すごく長いお話なのでまだ途中ですがかなりはまってます。」
中村「 ちょっと目から鱗だったのが、『源氏物語』を読んでみたら、1000年前も今とちっとも変わっていないことがいろいろあるんですね。
いろんな意味で、1000年前でもイジメがあったり、いろんなキャラクターがあって、ほぼ今のキャラクターを網羅しているような。
何より驚いたのは光源氏の好色っぷりがすごく理解できて親近感があり、自分と似ていると思ったこと(笑)。
誤解のないようにいえば「この人のここが好き」とか、「ここがすごい」とか、いろんな人の素敵なところだけが目に入って惚れ込んじゃうところがそっくり。人って、誰しもいいところがあると思うし、そこに目を向けそこだけをまず見るところが似ていると思ったんです。」
中村「 それから読んでいると、紫式部という人にすごく会ってみたくなります。どんな人だったか想像するのも楽しくて、きっとマーケティングセンスがあった人ではないかと思うんですよね。」
中村「 そういうことを夢想しながら読んでいると、今の自分と似た状況があったりするわけです。「この場面は、この前のグループインタビューと似ているな」とか。かぶせて見られるんですよね。
沢山の人物設定があるのが面白く、いろいろな場面ですごくわかりやすく参考にし易い物語。
人間関係についても、シミュレーションができますよね。」
中村「 当時は、マーケティングという言葉はありませんが、自然とマーケティングしているんですよね。アドバタイズもあったり。口コミしていたり、自己プロデュースしていたり、他者からの後押しがあったり(笑)。」
中村「 あとは、白洲次郎さんも好きなんですが、ちょっとかっこよすぎる答えでしょうか(笑)。
レオナルド・ダビンチに憧れていたりもします。
もう会えない人ばかりですね。」
臼井「最後に、マイブームを教えていただけますか? なんだか、お酒を飲む人という印象で終わりそうなので、ほかにもプライベートなことを教えていただければ(笑)」
中村「そうですね(笑)。マイブームというより、前からずっと動物を飼っています。
リク亀を飼ったり、イグアナを飼ったり。今は、やっとふつうに犬に落ち着きました(笑)。
シーズーを飼っています。本当にかわいいですよ。名前は、レオナルド・ダビンチからとってレオです。9歳のオスです。
シーズーは毛がすぐ伸びるので、私は専属トリマーになって自分で好き勝手に切っています。だから、よく「何犬ですか?」って聞かれますがそれが喜び、自慢だったりします(笑)。」
中村「 あとは最近、Wii Fitをやっています。あんな小さな板にのって何が面白いんだかとバカにしてたところもあったのですが、始めてみたら、まんまとハマってしまいました。
目が弱いくせに夜中2時間くらい電気消してまでもやってしまい、次の朝目が充血して恥ずかしい思いをしたりするほど(笑)
私は、大学時代サッカー部の選手だったのでWii Fitのバランスゲームに、ヘディングっていうのがあるのでやってみると、なかなか難しい。でも、何回目かにコツがわかって、最近初級なら2〜3回やればすぐに満点の555点(笑)。
なかなか満点は出せなかった上級でも、ついに655点のパーフェクトを出しました(笑)」
中村「 そういうわけでバランスゲームにはまってヘディング以外にもバランススキーというのも上級で30秒台という自分の歳にしてはありえないタイムを出していますが、悲しいことにまだ体年齢が32歳とかなんです(泣)。だから今の目標はカラダ年齢20代!です。
でも、そのうちすぐに飽きちゃうでしょうね。
私は何でも浅く広くで熱しやすく冷めやすい、悲しい性ですから。」
-ユキ’s eye-
なんと偶然! 私もシーズーを飼っています。女の子で亜美という名前です。wiiFitは、ハマるのがわかっているので、手を出していません(笑)。意外な共通点ですね。
好奇心がある人は、浅く広くという人が多いですよね。

-ユキの編集後記-
結局、人からの要望というか、人間が存在しない限り、ビジネスは成立しませんよね。中村社長とお話ししていると、改めてそう感じました。
中村社長は、本当に、話していると元気になれる方です。本当にキュートでチャーミング。
「私の自慢は、スタッフやモニターの質が本当によいということです」と言い切れるのは、経営者として優れている証ですよね。
中村社長の会社、株式会社ブームプランニングでは、年間契約システムと個別契約システムがあるそうです。企画からすべてを担うこともあれば、できた商品のパッケージを制作されることも、調査のみを担当されることもあるそう。
今、自分たちの商品を、ちょっと違う視点で見てみたい、売れない理由を知りたい、といった方たちは、中村社長に相談してみると、新たな発見があると思いますよ。
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