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真嘉氏

臼井「小田さんと私は、実は意外な共通点があるんですよ。私は、吃音症(どもり)と赤面症で、20代の中ごろまで悩んでいました。そんな私も、現在は人前で講演をしているのですが、小田さんもどもりがあって、話が苦手だったとか。でも今は、コンサルタントというお話をする仕事をされていますね。」
小田「私は、小学校の頃、どもりがあったり、母子家庭だったりして、友達が本当に少なかったんです。それで友達が欲しいという欲求がすっごく強かったんですね。そこで友達が多い人を観察しました。そのおかげで、友達が多い人と少ない人との違いを学ぶことができました。」
小田「吃音症で悩んでいたはずなのに、今は、コンサルティングや講演会で、人前でお話する機会が多いんですよね。人って、自分が欠点だと思っていることが、実は長所になる可能性が大きいと思いますよ。私は人前でしゃべるということに対して、苦手意識が強すぎて、コンプレックスに感じるほどでした。」
小田「これは、裏返すと、「話す」ということに対して、アンテナの感度がすごく高いということです。いろんな人と会って話しているときに、「この人はどうやって話しているんだろう」「どうやったらうまくなるんだろう」と常に意識できるわけですから。」
小田「みなさんも、苦手と感じていることの視点をちょっと変えたら、プラスになったり、長所になったりするのではないでしょうか。
優柔不断な人でも、裏を返せば慎重でよく検討する人です。
自分がコンプレックスだと感じていることに、才能が隠されていると私は思いますよ。」
-ユキ’s eye-
苦手なことのほうが探しやすいですよね。もし、やりたいことが見つからずに悩んでいるなら、自分の個性を探すため苦手な部分を意識してみるといいかもしれません。
人付き合いが苦手な人が、克服できれば、「こうすれば人付き合いがうまくいく」と、同じように悩んでいる人に講座を開いたり、DVDをつくったりすることもできます。
臼井「コンプレックスを逆転させて現在のお仕事をされているんですね。では、今後はどういう活動をされていくのでしょう?
何か計画はありますか?」
小田「いま準備を進めているのは、11月以降に始めるスクールです。ライフワークに関して1年間の入門プログラムから3ヶ月間の上級プログラムをする予定で、テーマは「自分らしく働いて幸せで豊かになる」です。
もちろん、起業もその一つだし、今の会社でやるのも一つです。」
小田「なぜ、これをやろうと思ったのかと言うと、私がやっているコンサルって、結局ライフワーク経営を目指していたことに気づいたんです。社長はライフワークで事業をやっている。その会社で働く、スタッフももちろんライフワークで自分らしく働いている。そして提供するサービスは、お客さんの人生を豊かにするものを目指す。というものです。うまくいってしまう事業って、キーワードの1つが「ライフワーク」なんです。だから、多くの人のライフワークを応援したいと思って、このサービスをしようと思いました。」
小田「ライフワークを歩む手段はいろいろですが、インターネットを中心に、誰でもカンタンで格安に、自分を知ること、自分自身を応援すること、好きなことを見つける、もしくは作ること、自分らしく仕事をすること、などを学ぶ場、実践する場としてのスクールを計画しています。
多くの人にとって、仕事は、ライフワークではなく、ライスワークになっています。好きな仕事より、ご飯を食べる生活をするためだけの仕事になっている。すごくもったいないことだと思います。それより、一歩進んで、ライクワークになってほしい。つまり、好きなことを仕事にすると言う意味です。ライクワークを突き詰めると、ライフワークになっていきますから。」
小田「私は今まで、本当に数多くの人に会ってきました。
小さな会社であっても、楽しく働いている人、創業100年という歴史ある企業の社長さん、上場企業の経営者にお世話になったこともあります。投資家の方だったり、メディア、雑誌の方々…。そのなかで、彼らの違いも学んだし、共通点も学びました。」
小田「その結果、人は、自分をだまし、無理をせず、好きなことをやることが一番いいと思っています。各自が好きなことを、自分らしいやり方でやる。なかなか結果が出なかったり、妙に疲れるときは、自分以外の誰かになろうと目指しているときです。それよりも、自分らしい自分自身を目指す。
そのときに、人は、最高の気分を感じると思います。気持ちが楽だな、幸せだな、豊かだな、と感じられるのは、自分らしく好きなことをしているときだと思います。
このライフワークの道を歩んでいくきっかけだったり、応援をしたいというのがこの講座の趣旨です。 」 (ただいま、サイトを製作中です。http://lifeworker.net)
臼井「この対談で、みなさんにお聞きしているのが、マイブームについてなんです。小田さんが現在、はまっていることはありますか?」
小田「マイブームは、ずっと続いていることですが、人の話を聞くことです。人の話を聞き続けて、気づいたら人の話を聞くのが好きになっていたんです。
昔は、そんなことはなかったですよ。どちらかというと、自分が話すほうでした。空気が全く読めなかったこともあって、話し始めると止まらなくて、友人たちには「小田には話させるな」なんて冗談で言われたり。」

小田「話を聞いているうちに、その人のいいところが見つかりますよね。これが楽しいんです。とくに、その人自身が気づいていない、いいところやその人だけの才能を見つけるのが本当に大好きで。宝探しみたいな感じですよ。
さらに、見つけたことを相手に言うと、とっても喜んでくれます。「ほらほら、こんなすごい宝物見つけちゃった、見て!見て!」みたいな感じで(笑)。」
小田「実は、うまくいっている人は、自分がうまくいっている本当の理由に気づいていないことが多いんです。
「僕はこんなことをしたからうまくいったんだ」
と自分でお話されるのですが、私はいろんな人の話や事例を聞いているので、「うまくいったのは、それではなくて、違う理由がありそうだよな。」と思うことが多々あって。
で、いろんな質問をしたり、話を聞いていくうちに、「これが秘訣だな」と発見したり、気づいていくのが楽しくて仕方がない。 」
小田「とくに、発想で勝負している人、アーティスト、作家、コンサルタントや商品開発をする人。その人達に、なぜそのアイディアが出たのか、きっかけや、前後関係を聞いていく。そのときはどんな感覚だったのか、いろんな角度から話を聞いていくと、その人の発想の共通点だったり、思考パターンが見えてきます。これがすごく快感なんです。不謹慎ないい方かもしれませんが、ゲームを攻略するような気持ちですね。
」
小田「私は、誰かと話して30分くらい話をすると、その人の他の人との違い、うまくいった理由なんかがわかります。もっと言うと、もっとうまく行くにはどうしたらいいのか、その具体的な方向や行動まで、大体分かってしまうときもあります。
だからコンサルしていて、経営者の方と話をすると、その会社のビジネスやそこで働いている人がどうすればうまくいくのか、力を発揮できるのか、攻略パターンが見えてくるんですね。これが本当に楽しいんです。」
-ユキ’s eye-
人間は、人の話を聞くのが苦手なものです。どんなに口下手でも、人の話を聞くより、自分が話したいという欲求がありますよね。
自分のことは客観視できませんよね。「こんな商品をつくって、今の私があります」と後づけはできますが、最中にいるときは、自分でもわかっていないものです。
臼井「小田さんは、本当に好きなことが仕事になっているんですね。まさにライフワーク!」
小田「ライフワークを突き詰めていくと、もう1つ上にライトワークがあると思っています。ライトワークのライトとは、明かり、光のこと。人を輝かせる仕事です。
つまり、自分がライフワークを突き詰めていると、人を輝かせたり、照らしたり、誰かが何かを発見するきっかけになったりするように思います。
自分の仕事が、いつのまにか人に何かを与えている段階ですね。これが最終的な段階ではないのかと思います。 」

小田「多くの人が、ビジネスで「最強」を目指しています。でも私は、「最高」を目指す方がいいと思う。「人の上に立ったら最強で、人の役に立ったら最高」だと思っています。
常に自分のスキルを高めよう、強くなろう、とすると敵が増えるんです。誰も負けるのはイヤですからね。それよりも、最高の自分になろうと目指す。人を喜ばせよう、人の役に立とうと目指すほうが、その人らしい成長ができるのではないでしょうか。そうすれば、応援してくれる人だってたくさん増えますから。
これは、いろんな人の話を聞いて分かったことです」
小田「私は、自分と違う人、違う業界だったり、違う年代だったり、仕事が全然違ったり、そういう人と会えば会うほど、自分の中に気づきがあると思います。世界が広がると思います。
学びより、気づきのほうが大切なんですよね。学びは、ああこういうやり方があるんだと学ぶことです。それに、学んだことは忘れてしまいますし、実行できないんです。気づきは実行できます。気づきは、自分自身も、そして環境や状況さえも変えることができるんです。なぜなら、気づきはひらめきにつながるからです。
」
小田「人と会ったときは、自分と相手の違い、相手と誰かの違い。とたくさんの違いに触れることができます。この違いに触れることこそ、気づきと、そしてひらめきにつながると思います。」
-ユキ’s eye-
賛成です。誰かの人生に影響する、といえばおこがましいけれど、何か基軸になって、悩みがふっきれたり、仕事への活力になったり、恋愛がうまくいったり。
ここまできて、やっと自分をほめていい段階だと思います。
人と会った経験がたどりつかせた結論ですね。日々仕事をしていると、どうしても仕事に追われてしまいます。人に会う時間が少なくなる。
異業種交流会は、商売になりそうな人を見つけることではありません。自分を見つめるために、こんな人がいるんだ、こんな考え方もあるんだ、こんな世界があるんだと視野を広めるのが異業種交流会です。
そういう考え方をしたほうが、異業種交流会で一時の数字を上げようとせっせとパンフレットを配るより、はるかに有益です。
臼井「年齢はずいぶん離れていますが、意外な共通点もあり、共感できるところもすごく多くてびっくり! あっという間に、時間が過ぎた気がします。最後に、対談の感想を聞かせてもらえますか?」
小田「臼井社長は、すごくマイルドな方ですね。お会いする前は、いろんなメディアだったり、テレビでは、うまくいった部分、数字だったり、実績を際立たせているので、実際にお会いしたら印象が違いました。
さっきの話に戻りますが、最強を目指す人は、ワイルドな感じがするんです。触ったら痛そうな。とげがある感じで、いかにもパラフルな感じです。」
小田「でも、本当にうまくいっている人、本当に楽しく仕事をしている人は、ワイルドではなくてマイルドな感じがします。
ライスワークの人は、チャイルドです。考え方が子どもっぽい。ライクワークの人は、最強を目指しやすいので、ワイルドな人が多い。でも、ライフワークの人は、人に喜んでもらえることをしているので、マイルドな人が多い。ステップごとに、チャイルド、ワイルド、マイルドになっていくと思います。
」
小田「私は、これからもいろんな人に会い続けていくと思います。臼井さんと実際にお会いしたときの第一印象が違う、というのも、お会いしたからこそ感じたことです。これが人に会う魅力ですよね。
これからもずっと、人との出会いを大切にしていきたいと思っています。」
-ユキ’s eye-
メディアの影響は良くも悪くもあって、私はお会いしたほとんどの方に、「恐い人だと思ってたけど、わりとほんわかした人だね」と言われます。
でも自分にとってはいいことだと思っています。押しの強さで勝負しても、飽きられてしまう。男の人なら別ですが、つまらない女になってしまうから。
人間は泣く事もあれば、笑うこともあって、めちゃめちゃ失敗することもある。ぜんぶ含めて人間だから、いつも素の自分を見せようと思っています。
-ユキの編集後記-
私は、ある方の紹介で小田さんにお会いしました。実際にお会いする前は、正直、もっと生意気な奴かと思ってました(笑)が、すごく素直で、話しやすい方です。
マイブームが仕事に直結するのは、一番いいパターンだと私も思います。仕事を道楽化しないと、うまくいかないものです。ふざけるのではなく、道楽化すること。
やらされていると思っている間は、結果は出ません。知らない間にできちゃったよ、いつの間にかやっちゃったよ、という世界に到達すれば、経営者でもサラリーマンでも、成功に近づくのだと思います。
共感したのは、やっぱり「かわいげ」の話。年配の人から教えてもらう必要性は、私の本にも書いてあることなんです。
こんなに年齢が違うのに、同じことを考えていて、すごく納得できました。
それどころか、私もすごく触発されるお話ばかり!次は企画を考えて、ぜひ一緒に仕事をさせていただきたいと思っています。年齢が違うぶん、おもしろい企画ができるかもしれません。
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